サンキにもプラモデルがあるという情報が入ったので行ってみた。

サンキはどんなものが売っている店だっただろう。被服関係だと思うが布地中心の店だっただろうか。いずれにせよ中年の男性が一人で入っていける店ではないことだけは確かである。

恥ずかしさを無理矢理消し去り、体全体に勇気を張り巡らして店に入っていった。店内には服がドドドドーと溢れんばかりに並んでいた。しかし華やかさが無い。全体的に灰色がかっている。まるで山水画のような色合いだ。恐らく中高年の女性用の衣服が中心なのだろう。華やかさが全く感じられない。

キョロキョロすると、ズロースや毛糸のパンツが視線に入ってくるような気がして怖くなった。

それでもなんとか右奥にカラフルな色が広がっているのを発見する。近寄っていくと子供用の簡易遊具が置いてあり、その周りに玩具が置かれていた。その中に目的のプラモデルはあった。数は全部で１０個くらいか。全てガンダムなどのキャラクター系。コンビニにプラモデルが置いてあるのと同じような感じである。あるにはあったが、ただあるという感じであった。

何となく回りからの視線を感じ、すごすごと店から退却したのであった。

うーむ、怖かった。大変だった。

そのうちサンキのライバルである「しまむら」にもプラモデルが発見されるかもしれない。そしたらどうしよう。とてもでないが一人で行ける自信はない。

その時は誰かに探索をして貰うか。

とにかく大変な探索であった。