南魚沼市は雪国の文物を記した『北越雪譜』の著者鈴木牧之の故郷。
 
市内にあるその名も牧之通りは、雪国の街の特徴「がんぎ」を活かした新たな街づくりに取り組んでいます。
 
街並みはちょっとした時代劇の舞台。10年も前から企画し、タウンミーティングを重ね、
通りの住民だけでなく市民全体の協力を経ての街づくりであると聞きます。
 
そんな通りの一角に、目指す　おもちゃの末廣屋　さんがあります。
 
街並みづくりにともなって改装された店内は明るく、戦隊ヒーローのおもちゃやモデルガンなどと一緒に、
ガンダムや飛行機、車、戦車、船といった一通りの品ぞろえでお客様をお出迎えします。
 
大都市に見られる、常にニューキットがひしめくようなタフな店舗のイメージではありません。
 
控え目に並ぶキットと語らいながらの品選びは心穏やかなひととき。
これは地方のお店ならではの楽しみといえます。
 
お店の奥にはタミヤスプレーなどの製作用具もあります。
 
いわゆる町のおもちゃ屋さんといったたたずまいでありながら、スナップフィットだけでなくグルーモデル
（接着剤を使用する通常のプラモデル）の製作にも対応しています。
 
一本筋の通った、本当のおもちゃ屋さん。
 
ご主人は地元のモデラー事情について、小学校の低学年はゲームプレイヤーが多いが、
高学年になるとプラモデルをやる子が多くなるとおっしゃいます。
 
地方のモデラ−の今と将来を支える貴重なお店です。