巻駅から旧商店街に行くとこの吉野屋商店はある。外見上は普通の事務用品屋さんで、十中八九この店にプラモデルが置いてあることなど分からないだろう。隣に如何にもおもちゃ屋然とした橋本玩具店があるので尚更かもしれない。

一歩店内にはいると奥の方にプラモデルが見える。「ああ、あったな」と呟きながら歩いていくと、次第に自分の表情が変わってくるのが分かる。量もかなりだが、内容がもの凄いのだ。

先ず戦車だが、タミヤの他、ドラゴン、ニチモ、ピットロードと通好みのメーカの商品がドドドドーと並ぶ。新製品も抜かりはないが、古いものも多い。ニチモの復刻版である３０スケールの�V号戦車と�W号洗車があるのには驚いた。そしてアカデミーのタイガー�T型の初期型まである。これは凄い。私はいきなりアカデミーのタイガー�T型をゲットしてしまった。２７００円也。１割引であった。戦車はかなりの強烈な品揃えとなっているといえよう。

更に見渡すと見たことのないような模型がそこら中に並んでいることに気づく。アリイのプラモデル群だ。電車にバンドのドラム、さらに訳の分からない乱ボーナイフというものまである。新潟でアリイのプラモデルがこれだけ揃っているのはこの店だけかもしれない。

キャラクターもガンダムの他、鉄人２８号、ゲッターロボ、ビッッグＸ等々、これまた凄い商品が目白押しとなっている。

キャラクター通のナジラ氏までもが目を白黒させている。これは凄い。絶対に凄い。

模型以外でも工作セットとして船のスクリューみたいなものなどが普通に並んでいる。他の店では絶対に見られないような商品だ。

しかし、誰が買うのだろう。余程の常連しかプラモデルが売っていることが分からないだろうし、そしてこのレア商品の数々である。店主の道楽なのだろうか。

とにかく一度は行かなくてはならない店、それが吉野屋商店である。